2023 お笑い賞レース振り返り
これは 「Pepabo CS Advent Calendar 2023」 の21日目のエントリーです。
昨日はペパボで一番波乗りが似合うよっちさんの「サーフィンの魅力と海に入る時に知っておくと良い事」でした。読んでいるだけで潮風を感じてくるメロウな内容ですので、ぜひご覧ください。
よっちさんは、19日のエントリーでした。社内のアナウンスが20日だったので誤認した…!
本当の20日目のエントリーは、なかっちさんの「カンファレンスカメラマンをしてみた2023」でした。新たな挑戦をするカッコいいなかっちが撮った写真も見れるので、ぜひご覧ください。
はじめに
昨年のM-1グランプリ体験をカミングアウト気味に公開してから、早いもので一年が経ちました。今年もお笑いの賞レースに挑戦した奮闘記を振り返ります。幸いにも社内外で多くの人に読んでいただき、好評をいただいたので、今回も皆さんに楽しんでいただければ幸いです。
Under5 Awardの経験
Under5 Award(アンダーファイブアワード)とは、芸歴5年以内の超若手芸人のみが参加できるお笑い賞レースです。応募資格はフリー・アマチュアを含む、芸歴5年以内の芸人で、ピン、コンビ、トリオどれもOKです。スタイルも漫才、漫談、コントなど自由です。
東京と大阪では動画審査が、札幌、名古屋、福岡、沖縄では会場でのエリア予選が行われる中、私たちは動画審査を選択しました。これは、エリア予選地域の参加者も動画審査の選択が可能だったためです。
ネタ作りとエントリー
昨年のM-1グランプリで、我々はイカれたお巡りさんと一般市民を演じるコント漫才を行いましたが、演技力の圧倒的不足に気づき、より話術に重点を置いた漫才のネタ「あだ名」を作成しました。地元で一番お笑いに厳しいことで有名な相方の彼も、高く評価してくれました。
ネタ合わせを重ねた後、iPhoneで撮影した変な画角の音質最低な動画が完成しました。一抹の不安を抱えながらもエントリーフォームに添付します。このときのコンビ名は「カーネル」です。業務中に目にしたクラウド・データセンター用語から取ったもので、特に深い意味はありません。
勝つって気持ちいいですよね
3月下旬に動画審査のエントリーを完了した私たちは、4月下旬からエリア予選の結果が出始めるのを待っていました。そして、5月3日、動画審査の結果が発表されます。その時、私はくら寿司でビッくらポンに興じており、「まぁ、多分落ちているだろう」と気軽な気持ちでお知らせを確認しました。しかし、驚いたことに我々、カーネルは見事通過していました!
東京・渋谷・ヨシモト∞ドーム
2回戦に進んだ私たちは、開催地が大阪か東京のどちらになるか、そして具体的な開催日が一週間前にのみ発表されるという状況に直面しました。予定を調整する上でこれは非常にハードモード。そこで、運営事務局に問い合わせます。私のカスタマーサポートの経験を活かして超絶丁寧にメールを作成し、5月29日の東京会場への参加を打診しました。すると驚くほどあっさりと運営側から承諾の返事があり、柔軟な対応には感謝の気持ちが止まりません。
そして当日を迎えます。ジェットスターのスーパーセールで購入した激安チケットを握りしめ、成田行きの飛行機に乗ります。出順が一番早いAグループだったこともあり、成田空港に着いてからは、ノンストップで渋谷を目指します。
渋谷に到着し、ヨシモト∞ドームの会場に入ると、受付を済ませた後、私たちを含む6組のグループが楽屋のような小部屋へ案内されました。このとき既に仕上がり切っていたので、そこまでネタ合わせもせず、写真を撮ったり、コント師であろう人たちの小道具を眺めるぐらいにはリラックスした状態でした。
そしていよいよ本番が近づき、ステージ裏に呼ばれます。去年はこの時点で信じられないほど緊張していましたが、今回は程よい緊張感を抱えながら、私たちの番を待ちました。
そして、本番
せっかくなので、冒頭のつかみ兼導入部分をお送りします。
宮本「どうも〜!カーネルと申します」
新飼・宮本「よろしくお願いします〜〜〜」
新飼「あのー、シャム猫抱きながらでいいからちょっと聞いてくれる?」
宮本「俺そんな金持ちのおばあさんみたいなことしてないけど」
新飼「いや金持ちのおばあさんも漫才する時は猫置くだろ」
宮本「金持ちのおばさんは漫才しないんだよ」
新飼「それもそうか、ミリオネアマダムは漫才しないよな」
宮本「金持ちのおばあさんに変なあだ名付けるなよ」
新飼「あだ名といえば、子供の頃って、よくあだ名で呼ばれてましたよね」
.
.
.
.
.
.
.
宮本「いや急に雑だな、もっとちゃんと考えろ…もういいです」
新飼・宮本「どうも、ありがとうございました!」
結果
残念ながら敗退し、3回戦進出は叶いませんでした。ステージ上では観客席を見渡せる程度の余裕はあったのですが、予想以上に反応が悪かった。その理由を考えつつ、挽回することなく終了しました。
舞台の後、偶然にも相方の高校の同級生が観客として居たことが判明し、感想を聞く機会がありました。「二人の身長に対してマイクが低すぎて声が聞き取りづらかった。ネタは面白かった」とのこと。その言葉を聞いた瞬間、相方は膝から崩れ落ちました。私も彼にマイクの高さの調整を任せていたことを思い出しました。
しかし、同級生との再会も短いもので、飛行機の時間が迫っているため、我々は急いで帰る必要がありました。落ち込んでいる相方を励ましつつ、次回はマイクの高さを間違えないよう誓い、渋谷を後にしたのでした。ちなみに渋谷の滞在時間は1時間くらいでした。
二度目のM-1グランプリ
時は流れ、蒸し暑い夏がやってきました。今年もまた、その時期が訪れます。優勝者は人生が変わるとも言われている、お笑い界の最高峰賞レースM-1グランプリの開催です。
なお、この件については、別で振り返りの記事を書いているので、興味がある方は見ていただけると嬉しいです。
完全な余談
今年はクリスマスイブに敗者復活戦、および決勝戦が行われます。この記事が公開された3日後には優勝者が決まっていると考えると、胸が熱いですね。個人的には、カベポスターを応援しています。ちなみに今年のM-1戦士で特に笑ったのは、以下の二組です。もし同じ人いたら連絡ください。
おわりに
いかがでしたか?
この一年間で舞台に立つ機会はわずか2回でしたが、その度に人前での緊張が薄れ、今では舞台を楽しむ気持ちの方が大きくなりました。今後どうなるかは未知数ですが、ただただ「面白いヤツ」になれるよう、これからも精進していきたいと思います。
明日のエントリーはせみみんこと、せみさんが担当します。私の珍妙な記事とは異なり、真面目な内容で軌道修正してくれるでしょう。お楽しみに!